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アフリカで活躍する日本人

アフリカ2日目の早朝、
ウガンダの首都カンパラのホテルから東京と会議をしてみた。
多少通信速度は気になったが、
いつも通りにオンラインでの会議ができた。
「Teleoffice」は日本にサーバーがあるが、
十分に会議ができる。
もっとも、今時はインターネット通信環境だけの問題なので、
アフリカであったとしても驚くこともない。
通信環境が確認できたので、早速始めようと思っているのが、
ウガンダ現地からのオンラインセミナーの開催。
現地で活躍する日本人に日本の経営者や
若者に熱きメッセージを届けたい。
弊社の渡辺
も登場予定で、任地での支援活動を話させる予定だ。

今回は、3日間の短期間であったが、
現地の方々との交流もさることながら、現地に住み、
アフリカビジネスに精通している日本人にも
お会いさせていただいたことも貴重な機会となった。
皆さん、アフリカに来られたきっかけはさまざまだが、
若い頃にJICAの制度で、
アフリカで活動していた方が多いようだ。
日本から見れば、若くしてアフリカに乗り込み、
ビジネスすることは“変わり者”に映るだろう。
東南アジアですら驚かれるぐらいだから。
両親や親族も心配する人も多いだろう。
アフリカはアジア以上に多様な地域である。
すべてがウガンダのように環境もよく、
治安が安定しているわけではない。
当然、危険な国や都市はあちこちにある。

中古車販売する日系企業も訪れた。
ミャンマーにおいて日本の中古車が大活躍している様子は、
随分前から知っていたが、
ウガンダでも日本の中古車が展示場にところ狭しと
陳列されていたことに驚いた。
あらためて、日本製品の高い評価を実感する。
今後は農機関連も扱っていくとも話されていた。
現時点の渡辺の所属先のJICAにもご挨拶に訪問した。
電気すら十分にないこの国のエネルギー事情を尋ねてみた。
今、かなり大型の水力発電を開発中で、
完成すると輸出できるほどの電力量が確保できる予定とのことだ。
そうなると後は、送電の問題となる。
こういうインフラは日本がODAで
実現するのかどうかわからないが、電力が充実してくると、
他の新興国の様に生活環境が
一気に改善に進むことは想像に難くない。
経済的にも発展が加速される。
とても期待に満ちた話だ。

一方、石油が最近発掘されたとかで
資源大国になる可能性もあるという。
国もどちらに向かうか揺れているようだ。
懸念としては、資源で豊かになると
地道に農業産業を発展させる意欲がそがれる課題がある。
すでに先日のブログ
に書いたが、
中国はアフリカで膨大な資源を狙って派手な動きを展開している。
道路インフラを自前で整備をしたり、突出した投資をしている。
これは資源を狙った投資であることは言うまでもない。
そして、一方的で強引な手法も散見される。
現地では搾取だと非難する住民も少なくない。
日本人自体は現地に少ない。
しかし、ウガンダの人々は
日本の誠実で真面目な物事の進め方を求めているという。
JICAウガンダとしても民間企業の進出数増加を切望している。
今回の滞在で東アフリカ経済圏の状況も色々と聞くことができた。
ケニアが一番の先進国で広域経済の中心である。
大型スーパーマーケットをのぞくと
ケニアからの食品、物資が数多く見られる。
ピーナッツなどのナッツ類も食してみたがそこそこ美味しい。

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また、ウガンダよりも小さい隣国ルワンダは
ICT立国を目指している。
約10年前から政府がICT分野における産業構築を目指し、
投資環境の整備を進めている。
考えてみると20年前のベトナムよりも
話が進んでいることに気づいた。

前回のブログ
で書いたが、
ウガンダは農業ビジネスで相当なポテンシャルがある。
すでに中国がアグリパークの開発を進めているという。
車中から見えた遠くの小高い丘の中腹に
オランダ資本の植物工場もすでに存在していた。
日本は残念ながらまだ少数派。
主だった農業支援はJICA関連とあとは
個人の起業家が農業を始めようとしているくらいだという。

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アジアでもそうだが、今回初めて訪問したアフリカでも
日本人に対する信用、日本に対する期待感を感じた。
もっとも、現地の人と話すと日本のことは
車や製品でしか知らない。
今のところは商品の評価や評判に過ぎない。
アジアと同じような歩みになると思うが、
一刻も早く、日本人が現地で活躍することが
なによりも重要だろう。

最終日はインドレストランで昼食を済ませ、
一路エンテベ空港へ向かった。
大統領の就任式が近々あるそうで、
空港までは検問などで大渋滞。
前日から注意喚起がされていたため、
早めの時刻に車に乗り込んだが、
生憎、大渋滞に巻き込まれてしまった。

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ドライバーの機転で、ぬかるんだ裏道をアクロバティックに走る。
なんとかフライトの1時間前に空港に到着し、
一同も一安心・・と思いきや、
なんと、空港の入口で検問が行われており、
ここでも長蛇の渋滞が発生。
これはあかん・・・と諦めかけていた時に、
あまりにもタイミング良く周囲にバイクタクシーが
何台も待ち構えている。
躊躇していても仕方がないので、
即座にバイクタクシーに乗り換える。
これで大丈夫・・・と思いきや、
なんと、荷物チェックのため途中で制止されバイクから降ろされる。
すると、今度は空港内を行き来するタクシーが
待ち伏せているではないか。
すぐに飛び乗り、なんとかギリギリでチッェクイン完了。
一体どうなっているのか、ここは?

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しかし・・・突発的な状況での対応力は
全くないに等しいウガンダの人々。
本当に危うく乗り遅れるところだった・・・。
帰り際にアフリカの洗礼を浴びることになり、現実を受け止めた。
やはりここはアフリカだった・・・。

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