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”やってみたらええやん” アジアはそういう時代。

最近よく考えることがある。

それは、日本が高度経済成長期に突入した頃のビジネスは一体どんな感じだったんだろうと。

ちょうど私の幼少期で、ビジネスのことなど覚えているはずもないが・・。

(もしタイムマシンがあれば、本気で戻ってみたいと思っている)

その世代の創業者の方々の話から推察して、恐らく、なんでも”やってみたらええやん”の精神だったのではないか。

(関西風に言うと、こんな感じだったのではと思う)

私は、アジアに本格的に関わり始めた30歳ぐらいのときから、これを薄々感じてはいたが、現在は、それが確信に変わっている。

その理由は簡単だ。日々、アジアビジネス関わりながら、アジア諸国を巡っていると、絶対にそうだと思う瞬間に数多く出くわすからである。

10年以上前の中国(今は、脅威を感じさせるほどの発展ぶりだが・・)もそうだし、今のベトナム、カンボジア、ラオスなどのメコンエリアの国々もそうだ。

私の世代より上の人は、実体験として、昔の日本と今のアジアを比べることができる。

だからこそ、アジアの至る所に「昔の日本の姿が存在する」と強く感慨深げにおっしゃるのだ。

混沌の中、激動の中を戦ってきた方であればなおさらだ。

今の若者とは、全く違う感じ方だろう。

さて、これからの日本にとっての大きな課題は、事業家が、その時、そう感じた時に、どう行動するかである。


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人間は、一度、成功体験に縛られると、それを捨て去って再びゼロから歩み始めることが、困難な生き物だと思う。

無限に広がる可能性に触れたときでさえ、今までの日本での思考回路が働き出す。

つまり、どうしても、今の日本でのやり方、考え方を基準にして、アジアでのビジネスチャンスを見てしまう。

激しい競争の中、そして急速に縮小するマーケットの中でのやり方、考え方が頭にこびり付いて離れないのだ。

慎重に慎重に。できるだけリスクは避けて。

経営戦略や戦術、経営計画や最適な経営管理などが、重要であることは言うまでもない。

だが、それは、今までと、これからの日本の中での話だ。

日本の常識が、アジアでも通用するとは限らない。

時代やステージ、スケールが違うのだ。

私は「本当に日本人は、これでいいのか?」と、声を大にして言いたい。

考えすぎるから、成功体験を引きずりすぎるから、出足が鈍っているのは間違いない。

実行の決断がなかなか下せず、現地の人から、韓国人や中国人と比べて、遅い、慎重すぎる・・などと不満を抱かれるのである。

これらの場所では、事業を成功に導くための綿密な戦略・戦術が最重要なのではない。

やるかやらないかが、ベトナムのような国には必要なのだ。

さもないと、日本のマーケットと同じように、自分たちににとってのアジアビジネスのチャンスすら縮小するだろう。

何もしないことのほうが、やってみて失敗するリスクよりも、失うものは大きいと思う。

だからこそ、躊躇が見える人たちには、思わず言いたくなるのである。

関西弁で恐縮だが、本当に、日本人はもっと”やってみたらええやん。

ここには、かつての日本以上にエネルギーが溜まっているしチャンスが山のようにあるのだから”と。

実は、昨年の末、ホーチミン市の高級住宅街の中に、ゴルフショップをオープンさせた。

メコンゴルフショップ外観 メコンゴルフショップ_店内

メコンゴルフショップ-店内2 メコンゴルフショップ-店内3

ここから、さまざまな事業に展開させる考えである。

その選択をした理由はいくつかあるが、中でも重要なのが、「ゴルフはビジネスに有効なスポーツである」ということだ。

かつての日本がそうだったように、飛躍的に経済が発展していく中で、エグゼクティブがゴルフを楽しむ機会が劇的に増えつつある。

多くの経営者や政治家や社会のリーダー達がゴルフを始める姿を目の当たりにして、ビジネスチャンスだと感じないほうが珍しいと思う。

もちろん、こういう国にいると、小売店だけで考えても、飲食をはじめ山のようにネタがある。

これまで何でもよかったといえば、ウソになるが、まずは、やってみることを優先したのだ

(ゴルフが嫌いではないという理由も少しはあるが・・)。

実際、オープンからわずかか2ヶ月だが、おかげさまでこのゴルフショップをきっかけに新ネタが次から次へと派生してくる。

すでに、やってみたてよかったと思っているが、1年後はどうなっているかと考えると、ワクワク感は増すのである。

また、このゴルフシッョプでは、新たな試みもをいくつも計画中である。

日本では当たり前でも、ベトナムにないものはいくらでもある。

例えば、ゴルフ保険もその1つで、私の友人でもあるクラブベトナムカードの関根氏が、ベトナム初めて立ち上げたのだ。

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このホールインワン保険を普及させるために、何か手伝いたいと思っている。

冗談のように思われるかもしれないが、本気でプロゴルファーをスポンサーにしようとという話も出て、盛り上がっている。

考えれば、次から次へとネタは出てくる。
ただ、以前にも書いたが、誰もが何としてでも、今すぐにアジアでビジネスを始めないといけないわけではない。

チャンスには何回もめぐり合うだろうし、やり直しもできる。

だが、チャンスと思ったときに逡巡してやらないのであれば、何も得るものはないし、わざわざアジアに出ていく必要はないと思う。

せいぜい石橋を叩きすぎて、叩き割ってしまうのがオチだ。

やってみたらええやん。

日本がアジアで存在感を増すためには、この言葉に集約される「行動」が一番重要なことだ。

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