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BRAIN NAVI28号 近藤昇コラム「多様な人材が活躍できる社会を実現するペースメーカーへ」

第28回 多様な人材が活躍できる社会を実現するペースメーカーへ

毎朝立ち寄るコンビニの店員が多様な国籍のアルバイトの人々である光景に目が
慣れたのはいつ頃からでしょうか? なにもコンビニだけではありません。
さまざまな仕事場で外国人が活躍するシーンをよく見かけるようになりました。
いよいよ日本も多様な国籍の人材が活躍できる国に変化していくのでしょうか。
その兆候はすでにあらわれています。
多様な人材が活躍する社会の実現は、現代の日本に突きつけられた課題を克服
する上で避けて通ることのできない議論ともいえます。弊社はこのテーマに真剣
に取り組み、まさにペースメーカーとして、率先して自らが実践していこうと
考えています。もともと、創業期から老若男女・多国籍を標榜していたのが
ブレインワークスです。まさに弊社の活動が貢献できる時代がきた、と膝を打つ
想いでもあります。

先日よりアフリカから6名、ベトナムから4名のインターン生を受け入れています。
特にアフリカのインターン生との活動はいろいろと刺激を受けています。まず、
それぞれが生まれた国の知識を私たちがあまり知らないわけですから、その国を
知ろうとします。そして、母国語がそれぞれ違います。色々と背景を知るにつれ、
アフリカの広大さ、奥深さに触れることができ、新鮮です。弊社と懇意にさせて
頂いているChatWork株式会社様、アドソル日進株式会社様、株式会社うるる様へ
アフリカ人インターン生とともに訪問もし、さらに五反田駅前で清掃活動も行いました。 
2016年9月にルワンダに会社を設立し、現地でICTエンジニアを雇用し、現地の
産業発展のためのイノベーション創出に貢献したいと考えています。思い起こせば、
約20年前、ベトナムでICT事業を開始したときも状況はまったく同じでした。
そのベトナムでエンジニアを雇用し、学校を設立し、人材育成にもいくばくか
貢献できたと自負しています。ルワンダでも改めて、そのような活動を展開していく
予定です。
時代の変遷により何が大きく変わったのか?と問われれば、「今は世界がどこでも
繋がる」と答えます。地球と共生するための生活や働き方を実現するための仕組み
づくりの活動を強化していきます。そのために日本、米国、ベトナム、アフリカなど
の主要拠点を繋ぎ、自らがペースメーカーとなり、さらにICTイノベーションによる
ビジネスを実践していく考えです。
その仕組みづくりを進めていくためのポイントは「アナログ」と「ICT」という
2つのコントラストを結びつけることにあると思っています。例えば、日本の
シニアを世界と繋ぐと何が起こるでしょうか? オンラインで現地と協業し、
新しい教育のプラットフォームを生み出すことができるかもしれません。日本の
シニアの経験とノウハウは世界の宝です。発展途上国や新興国で大きな力を
発揮すると思われます。

弊社の戦略的子会社であるブレインバンクでは、多様な人材が活躍できる社会に
おける雇用創出の担い手として活動を進めます。シニア、女性、海外人材までカバー
した新しいサービスを提供する予定です。多様な人材が協働し、今までにない新しい
イノベーションが生み出されることを期待してやみません。弊社もその後押しをして
いきたいと考えています。