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山梨、新潟でベトナム旋風、ますますベトナムが熱くなる

本日、アジアからの視察チームが帰国した。
前回のブログで紹介したが、
ベトナム人、インド人のご一行が、
約1週間、東京から山梨、そして新潟をめぐり、
ビジネス交流、文化交流、ゴルフに買い物と楽しんでいただいた。
来日2日目は、富士山の見えるゴルフ場で
アジア経営者交流ゴルフコンペ」を開催。
フォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブに
ベトナム人ゴルファーが訪れたのはこれが初めてのこと。
これにはゴルフ場の支配人や従業員の方々も少し心配な様子。
インバウンドの急増で地方のあちこちで
アジア人へのおもてなしが試行錯誤の真っ只中にある。
プレー後のシャワーひとつでも気配りが必要。
日本のサービスのあり方も変革を迫られている。
来日3日目の金曜日は、
弊社主催の「第49回アジアビジネスカンファレンス」を開催。
東京のメイン会場だけでなく、
ビジネスパートナーであるメディア通商・岩本氏の
お力添えで長野会場ともオンラインで接続しての開催である。
いまどきのICTの恩恵、オンラインのメリットも十分に活かし、
地方会場にもベトナムの熱気を繋げることができた。
大阪やホーチミンも接続して、
総勢約300名が参加することになった。
セミナーに引き続き東京では
ベトナムの方々とのビジネス交流会を開催。
参加者一様に普段とは異なるトークや話題でおおいに盛り上がった。
とても有意義で有益な情報収集・情報交換・人的交流が生まれ、
大盛況で無事終えることができた。1_2_20160418 1_1_1_20160418

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翌日の土曜日は早朝から新幹線で新潟に向かった。
桜名所の観光地も巡り、昼食にご当地コシヒカリの寿司を堪能。
ベトナムの方々は初めて食べる本場の寿司に思わず笑みがこぼれる。
そして夜には新潟ベトナム協会の主催で
「アジア経営者来県歓迎交流会」が開催された。
芸者さんの踊りも披露。
彼女を取り囲んでのかわるがわるの記念撮影。
日本の文化も感じてもらいつつ、
地元の方々の温かい歓迎の挨拶が続く。
開始当初の緊張感もほぐれ、
自然と地方の持つフレンドリーで温かみのある場が醸成された。
もともと新潟はベトナムとの交流も深く、
新潟に在住するベトナム人も多い。
通訳は地元の事業創造大学に通うベトナム人が担当。
とてもスムーズな通訳に参加者もとても感心した様子だった。
新潟の経済界のリーダーの方々は、
ベトナムとの関係性が強固になることを望んでおられる。
弊社としても、継続してなにかひとつでも貢献できればと
改めて強く思った。

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ここ2~3年、日本とベトナムの関係性は急速に変化してきた。
すでに日本から見た場合、
ベトナムは東南アジアでは欠かせない国のひとつになった。
しかし、まだまだお互いのことを知らない。
日本人が初めてベトナムに訪問すると
今の日本と比べてストレスを感じる。
不衛生であり、不便であり、大気汚染がはびこる。
そしてサービスの劣悪さや常に乱れる交通機関など
今の日本に住み慣れた人にはとてもイライラが募る。
一方、ベトナム人が日本に初めて訪れると、
その美しさ、便利さ、快適さにとても驚く。
日本人はとても親切だとも感じる人も多い。
特に日本の道路の美しさはとても驚きのようだ。
世界中の人が驚くのだから、
ベトナム人にとっては未来の国なのかもしれない。
しかし、これはあくまでも、お互いの第一印象であり、
真のお互いを知ったことにはならない。

例えば、日本は、今は確かに美しいが、わずか30~40年前は、
工業化の弊害でもある大気汚染や河川汚染が深刻な社会問題であった。
世界でも評判が良い日本の農業も、
私が子供の頃であった40年前ぐらいは、
有害な農薬などが当たり前に使われていた。
ベトナム人に、今の日本だけを知ってもらい、
好きになってもらったとしても、
それは、本当の日本をわかってもらったことにならない。
やはり、過去の数多くの大きな過ちや失敗を経験し、
そこから改善を重ねて継続して今にいたることは
伝えるべきことである。

ベトナムに対して、日本人の感覚も誤解が生まれやすい。
よく「中国人に比べてベトナム人はどうですか?」という
質問を耳にする。
ここ10年以上ベトナムの話題が
出るたびに質問される典型的な例だ。
多くの聞き手は「ベトナム人の方が良い」という答えを待っている。
ところが私は「あまり大差ないです」と答える。
実際、中国でもベトナムでも仕事をしてきて、
友人もどちらの国にもいて、
良い意味でも悪い意味でも日本人とは違う。
例えば、日本に訪れた中国人の爆買いが話題になるが、
ベトナム人も同じ。
ビジネス視察にしても旅程通り進めるのはとても困難である。
毎回、参加者の突然の新たな要望に振り回されることになる。
日本に来たからといって、彼らが時間にルーズなことは変わらない。
だから、日本での綿密に段取りされた工程は
すぐに軌道修正の連続になる。

お互いにそうだが、第一印象のみの感覚や浅い付き合いでは
本当のところは見えてこない。
このままの状態では真の信頼関係は生まれてこないのである。
日本人がベトナムに訪れる。
ホーチミンやハノイだけでなくベトナムの地方にも足を運ぶ。
日本に来るベトナム人は増えてはきたが、
まだまだ中国、韓国、タイに比べるととても少ない。
地方訪問は新潟に限らず、
地方の魅力的な場所にもどんどん訪れてもらいたい。
そのためには、訪れて感動する価値のある企画や
対応が必要だとも思う。
お互いに多様性のある国である。
どこの地方と地方が、相性が合うのか、繋がるのか。
それは行ってみなければ始まらないことだ。

道中、観光大使の2人の“美少女”も大活躍だった。
ゴルフコンペの表彰式でのダンスと歌の披露に始まり、
東京、新潟の経営者交流会でも毎回、
彼女らのパフォーマンスで盛り上がった。
新潟からさらに富山に訪れる。
観光大使としては申し分のない活動である。
彼女たちが感じた日本については次のブログで紹介したいと思う。

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