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ベトナムからの観光大使が日本の地方とつなぐ

今週はベトナムから20名以上の政府関係、
経営者を中心としたビジネス視察の一行が来日する。
弊社の企画であり、越日双方向の
アジアビジネスブリッジサービスの一環である。
旅程を簡単に紹介させていただく。
今週の水曜日から東京に入り、
翌日の木曜日は山梨県で富士山を眺めながらの
「アジア経営者交流ゴルフコンペ」に参加。
金曜日は東京に戻り、弊社が10年近くにわたって開催している
第49回目の「アジアビジネスカンファレンス」
参加してもらう予定だ。
土曜日からは、新幹線に乗って新潟を訪問する。
夕食では地元の経営者の方々との越日ビジネス交流会を開催。
そして、桜の名所などの観光地を巡り、東京に戻る。
弊社が日本各地のネットワークを活かしたオリジナルの
ビジネス視察ミッションである。
1_2_20160411 1_3_20160411実は、今回はもうひとつ、とっておきの企画も用意している。
それは、ベトナムの観光大使も帯同するのである。
彼女たちは、昨年11月にベトナム南部の地方都市カントーで
開催された越日文化ビジネス交流イベントである
「カントーフェスティバル」の中で行われた美少女コンテストで
選考され、その大役を果たすことになった2名である。
2人は日本のことは大好きだが、日本に行く機会はなかった。
そんな2人が、約10日間、日本の大都市と地方を
観光大使として巡る。
さきほど紹介した視察チームの工程に加えて、
観光大使の2人は新潟だけでなく富山も訪れる計画だ。1_1_20160411

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今、日本は、地方活性化で大きな課題を抱えている。
一方、日本へのインバウンドの観光客は、政府の目標を超えている。
先日は安倍首相が2020年には、
当初の計画の倍増となる4000万人を目指すと宣言した。
経済効果は大きく、日本の地方が潤うことはとても良いことである。
しかし一方で、急いては事を仕損じるというように、
私は、ただ日本に来る人を増やせばよいとは思わない。

日本が東南アジアとビジネスにおいても、
人的交流においても良好な関係を構築することは自然の流れだ。
しかし、お互いに現地の大都市にしか目は向かない。
ベトナムでいえばホーチミンやハノイだ。
日本でいえば、東京・大阪・京都・北海道などの
大都市か観光地として世界的に有名なところである。
私は、日本と東南アジアが継続的に共存するためには
日本の地方と東南アジアの地方がより密接な関係を
築くことが重要であると思っている。
そのひとつの理由は、大都市に対しての地方の立ち位置、
気持ちが共有できることである。
もうひとつは、第一次産業や観光業などの地方経済の構造は
日本もベトナムもよく似ている。
ならば、地方は地方に学ぶべきなのだ。

今回の観光大使の2人は、ホーチミン出身と
ベトナムの中部高原地域であるダラットの出身である。
初めて日本を訪れて、体験や感動を彼女らの感性、目線で、
ベトナムに持ち帰り、それをベトナムに拡散してもらおう。
そして、また彼女たちに影響された仲間たちが、
日本のことを好きになる。
現実として、日本への留学生数においてベトナムは
中国に次いで第2位を占めるほど増えている。
日本のファンになり、日本に学びたいと感じてもらうことが、
このような数字に自然とあらわれてくる。

こんな狙いがあって今回のイベントを企画した。
次の美少女コンテストは7月ぐらいをめどにダナンで計画している。
その子たちが、ダナンを代表する新たな観光大使として
来日する日を楽しみにしている。

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