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ダナンへGO! NATOを払拭しよう!!

ここ最近、ベトナム・ダナンの注目が高まっている。
ダナンは、ベトナムの中部にあるベトナムの5大都市のひとつである。
この10年は、一気にリゾート開発が進んでいて、
遅ればせながら昨年から、
東京からも直行便が出ている。
すでに中国資本のカジノホテルもあり、
中国勢や韓国勢の進出が目立つ。
今年中に、関空からも直行便が就航する予定であり、
その次は名古屋が続くとのこと。
日本とは距離感があったダナンがますます近くなる。弊社のベトナムにおけるビジネス活動は約20年になる。
ダナンとの最初の縁は
約10年前に実施したダナン工科大学における就職説明会だ。
ホーチミンでITエンジニア養成学校を運営し、
ITのオフショア開発をメイン事業にしていた頃のことだが、
ダナン大学・ナム学長との縁で採用活動をスタートさせた。
当時のベトナムは大都会ホーチミンでも、
学生はまだ素朴で実直という印象だった。
ダナン工科大学の学生たちに、
弊社の会社説明をした場面は今でも鮮明に覚えている。
私たち日本人に対しては、
とても珍しいものを見るような好奇に満ちた眼差しが並んでいた。
それでいて、自分たちも日本の企業で働けるのかもという
内に秘めた期待感も伝わってくる。
それぞれの学生の目が爛々と輝いていた印象が強い。
当時の印象は、大都会のホーチミンとは対照的な田舎町であった。

その一方で、ダナンはリゾート地としては
ベトナム国内ではすでに有名だった。
私がダナンを訪問するたびにリゾート開発の不動産投資ネタを
10年以上前からいくつも聞かされていた。
実際、10年ぐらい前は、
2つぐらいしかシーサイドにはホテルがなかったと思う。
ある日、太平洋に面する未整備な浜辺に友人社長と寝そべりながら、
こんな会話をしたことを今でも覚えている。

「ここ、将来リゾート地として、ほんまに成功すると思う?」
「ハワイなどに比べたら、差がありすぎるよね」

実際、日本の知り合いの建設関係の社長にも
ダナンのことを紹介した。
当時、社長たちが下した決定は、時期尚早。
確かにそうだ。
その頃はベトナムですら、
日本の経営者の視野には入っていなかった。
よほどでない限り、日本の投資家がダナンで投資し、
勝負するとはならない。
こんな投資話は東南アジアのあちこちで、繰り返されているが、
中国や韓国は日本とは違い、それでもどんどん投資する。

あれから10年以上が経った。
その間、さまざまな縁が繋がって
ダナンとは深い関係を築くことができた。
この3月から、ダナン市(正確には人民委員会)から委託されて、
関西地域のジャパンデスクを引き受けることになった。
日系企業の進出促進、進出支援だけでなく、
日本の観光客の誘致から
日本スタイルをダナンへ紹介する事業など活動範囲は多岐にわたる。
先週も外務局の局長らと今後の活動を協議した。
5月25日は、記念すべき
第50回のアジアビジネスカンファレンス
ダナンで開催する予定だが、
この下見も兼ねてセミナー会場などを見学した。
夜には外務局のキーマンと食事をしながら歓談した。
色々とダナンの日本におけるプレゼンスを高めるための
秘策をお互いに意見交換することができた。
弊社が、昨年11月にベトナムの南部の主要都市(5大都市のひとつ)
カントーにおいて開催した越日ビジネス文化交流フェスティバルの
取り組み実績にダナンも強い関心を持っている。
「美少女コンテスト」と称して観光大使を選考する仕組みは
特に興味を示した。
その『美少女観光大使』は今月来日し、
東京、山梨、新潟、富山を訪問する予定だ。
ダナン側もこの例に倣い、
「ミスダナン」の選考イベントを開催することになりそうだ。

日本とベトナムのビジネスの関係は、
日増しに良好な関係を築きつつある。
ただ、まだまだお互いに知らないことが多い。
特に、世界に注目されだしたベトナムとはいえ、
日本人のほとんどが、ホーチミンかハノイを知っているぐらいだ。
2大都市だから当たり前。
しかし、ダナンについては
「聞いたことがあるが、行ったことはない」という方ばかりだ。

日本企業は東南アジアではNATOと言われて久しい。
視察や訪問は繰り返すが、なかなかビジネスを始めない。
ここダナンでも、昨年末から同じことを聞いた。
本当は10年前から進出し、投資してほしかった、という。
そのため、日本は中国や韓国に相当遅れている。
しかしダナンが組みたい相手は
日本であることを知っておくべきだろう。
これから先、世界に誇るリゾート地を目指し、
日本人観光客に数多く訪問してもらいたい。
ビジネスにおいても工業団地への誘致はもとより、
ホテルなどの観光産業における日本の期待度は高い。
意外なことに、農業も成長産業として位置づけている。
もちろん、成長中の都市だけに建設ビジネスは超有望株。
あらゆる分野で日本に期待し、強烈なラブコールを送り続けている。
政府も民間も、ダナンには特別な日本通の人が多いと感じている。

まずは、ダナンを知ることから始める。
そして、体験してみることが大切である。
多くの方が「ダナン好き」になるのは間違いないと思う。
私は神戸市に住んでいるが、
どことなく神戸にも雰囲気が似ている港町でもある。
川が夜景を一段と美しくしている街だ。
今年は、日本の皆さん、ぜひ、ダナンへGO!

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