• ビジネスナビゲーター
  • ブログ

アジアに関心がある中小企業はとにかく元気!

手前味噌な話になるが、今回は当社が昨年から力を入れているアジアビジネス交流会について思うところを書かせていただく。

近藤昇ブログ-1-1-20090625 近藤昇ブログ-1-2-20090625

当社は日本では中小企業支援を特にフォーカスして事業展開してきた会社である。
それと同時に中小企業のアジアビジネス支援も創業時から事業の柱としてじっくり育ててきた。
その一環で、昨年からアジアビジネス交流会を既に6回開催させていただいた。
東京3回、大阪2回、ベトナムのホーチミンで1回である。
世界同時不況直後の年末から始めたので、正直、軌道に乗るかどうかには一抹の不安はあった。
ところが実際はおかげさまで大盛況。
参加者は言うまでもなく、この話を伝え聞いた人は大抵皆驚かれる。
運営するコストも勘案して、参加費有料で開催させていただいているので驚きはなおさらだ。
「その秘訣はなにか?」と聞かれたりもするが、私たちは率直に
「元気になろう、何か活動しようとされる意志」
だと思っている。
実際、この場を通して様々な方と話をさせていただくと、この苦しい時期だからこそ、何かビジネスチャンスのきっかけを掴みたいのだと実感する。
先月の5月27日に第5回目の交流会をベトナム・ホーチミンにて開催した。

近藤昇ブログ-2-1-20090625 近藤昇ブログ-2-2-20090625

ベトナムに拠点を構えて10年を超えるが、初めての試みだ。
予想を反し、100名を超える参加者で本当に盛り上がった。
大半がベトナム人の経営者や幹部クラス。
もちろん、まだまだビジネス自体が発展途上ということもあり、ビジネス交流会自体に慣れていない人も多く見受けられたが、新たなビジネス発掘の手法としては、とても新鮮に感じられたようだ。
次回参加したいという声も多くいただいた。

近藤昇ブログ-3-1-20090625

ホーチミンに引き続き、先週6月12日は3回目の東京開催。

近藤昇ブログ-4-1-20090625 近藤昇ブログ-4-2-20090625

ここでは、メインスピーカーとして中国などのコンサルがお得意の河口氏と、メコンエリアで法律事務所を展開するアメリカ人のダニエル氏を招いて、講演をお願いした。
ダニエル氏には、メコンエリアのビジネスや投資の可能性について、通訳付きの英語で講演していただいた。

近藤昇ブログ-5-1-20090625 近藤昇ブログ-5-2-20090625

ダニエル氏のことを少し書くと、彼はホーチミンであるきっかけで良きビジネスパートナーとしてお付き合いが始まった。
初対面からフランクでフレンドリーな笑顔に惹かれ、今では互いにメコンエリアでのビジネスの発展に寄与したいとの想いから、折をみて活動を共にしている。
ダニエル氏は何よりの親日派。
日本酒をこよなく愛し、来日以前から約束していたとおり、日本の普通の居酒屋で簡単なウェルカムパーティを催させていただいた。
ところで、英語が得意でない人がどうやってコミュニケーションを円滑にするのか?
疑問に思われる方もいらっしゃるだろう。
私が思うに、信頼関係を構築するためには、まず酒を酌み交わすことだ。
ボティランゲージでもなんでもよいから、まずは親交を深めること。
もちろん、流暢にビジネス英語ができるに越したことは無いし、これからの日本人の大きな課題だろう。
しかし、仮に英語ができたからといってそれは単なる道具に過ぎない。
アジアで活動していてよくわかるが、中国も韓国もそうだし、ベトナムでも酒の強さを本気でパートナー選びのポイントに挙げるのである。
どこの国に行っても、ビジネスを円滑に信頼関係を強固にして進めるためには、飲みニケーションは不可欠と改めて思った次第だ。
経験豊富な方々は、そんな事当たり前だと言われるだろうが、結構、言葉の問題で臆病になったり、チャンスを逃す日本人のいかに多いことか!



近藤昇ブログ-6-20090625

結局、我々が開催させて頂いている交流会もポイントはひとつ。
もちろん、講演やビジネスマッチングの質を向上させるのはいうまでもないことであるが、やはり、どれだけ本気の人、熱い人が集まるか?
そこにかかっている。
その人たちが、言語の壁など関係なくお互いをまずはわかり合う。
こんなところから様々なビジネスのネタが見つかる。
アジアビジネスは特にこのようなフィーリングが一番似合う。
私も今は、ベトナムにアジアビジネス活動の本拠を構えているが、その最初のきっかけも、日本人社長との飲みニケーションであり、その後、ベトナム企業との合弁会社設立もこれもまたベトナム人経営者との飲みニケーションがきっかけである。
これからも、そんな場をどんどん提供できれば、当社としても、やり甲斐のあるビジネスに発展すると思う。

—–