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第21回 シニアシフトの時代

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社) という書籍を年末年始に読了しました。タイトルにもあるとおり、人間の寿命が100年を 前提とすると、働き方、結婚、友人との関係など私たちの既存の概念が大きく覆ることが 述べられています。振り返れば、ここ数十年における日本人の人生計画は総じて大きく 変化することはなかったと実感します。20歳過ぎで社会に出て、仕事に就き、そして 60歳もしくは65歳で定年を迎え、あとは余生をいかに過ごすか。これが総じて平均的な 日本人の人生のロードマップといえるでしょう。しかし、本書はそんな既成概念を 覆さなければ、これからの長寿社会を豊かに、充実して過ごすことはできないと警鐘を 鳴らしています。なるほど、それはそうだと膝を打ちました。人生100年と考えれば、 60歳、70歳はまだまだ道半ば。従来のゴール地点が気づけば折り返し地点になるのです。 誰しも人生を改めて見つめ直すはずです。 私が社会に出た頃の人生設計は誰しも画一的なものでした。それこそ、前述したように 誰もがスタート地点もゴール地点も一緒です。大差はなく、皆がそれを当たり前として 生きてきたと思います。生涯現役を貫く稀有なシニアの方もいましたが、それは明かな 少数派であり、そもそも現役である必要にも迫られなかったのが実情です。しかし、時代は 大きく変わり、日本は超高齢化社会に片足を突っ込んでいます。これからが本番で、 世界各国も未体験のシニア中心で人口が構成される国家運営が始まるのです。そこに 延び続ける寿命。100歳まで元気で活動するシニアが当たり前となったとき、人類は 新たな領域への第一歩を記すことになるのではないでしょうか。 この数年、私の身の回りにはその前兆を十分に感じることのできるシニアの方々との 交流が俄然増えました。創業期からシニアとの共生を目指していたこともあり、シニアが 主役となる時代を無意識で感じて行動したからこそ、数多くの方々と貴重な出逢いが 続きました。100歳時代を象徴するシニアは力が漲り、エネルギッシュです。54歳の 私自身も「まだまだ若い」と実感するほど含蓄に溢れています。言うまでもなく、 弊社の社員などはそのような経験豊かなシニアの方々から見れば、子供同然です。 だからこそ、若者時代や子供時代に戻ったつもりでシニアの方々から多くのことを 学びたいと思っています。 「もう50歳か・・・」と考えるのと「まだまだ50歳だ・・・」と考えるのでは、一歩前に 足を踏み出す力も異なります。「もし波平が77歳だったら?」を上梓させていただいた 真意もここにあるのですが、50歳で老いたと考えるのは妄信に過ぎません。 私のまわりには77歳を過ぎて起業する方々や80歳を迎えても新たなチャレンジを 続ける人たちが数多くいます。50歳は来るべきチャレンジに向けての準備が完了した くらいの年齢といえるのではないでしょうか。 ――志を立てるのに、老いも若きもない。   そして志あるところ、老いも若きも道は必ず開けるのである。 これは松下幸之助の言葉です。まさにこれからの時代は『老い』が問題なのでなく、 自身の『志』こそが焦点となるのでしょう。 2017年2月8日(水)は「第6回シニアビジネスセミナー」を開催します。 『志』あるシニアが集い、横の関係を広げていければと思っています。オンラインで各会場を 結び、シニアの方々の横の繋がりをとにかく広げていきたいと思います。77歳以上の シニアの方々を77人掲載した書籍も当日はお披露目予定です。その前にアクティブシニアの 情報ポータルサイト「シニアジャンプ.com」もオープンします。これらの取り組みの目的は、 シニアの皆さんと連携の場を共有し、新たなビジネスを創造していきたいからです。弊社の 事業も『シニアシフト』へと突き進んでいます。皆さんの期待に応えられるよう、社員一同が 新人同様の気概で取り組んでまいりたいと思います。LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)という書籍を年末年始に読了しました。タイトルにもあるとおり、人間の寿命が100年を前提とすると、働き方、結婚、友人との関係など私たちの既存の概念が大きく覆ることが述べられています。振り返れば、ここ数十年における日本人の人生計画は総じて大きく
変化することはなかったと実感します。20歳過ぎで社会に出て、仕事に就き、そして60歳もしくは65歳で定年を迎え、あとは余生をいかに過ごすか。
これが総じて平均的な
日本人の人生のロードマップといえるでしょう。しかし、本書はそんな既成概念を
覆さなければ、これからの長寿社会を豊かに、充実して過ごすことはできないと警鐘を
鳴らしています。なるほど、それはそうだと膝を打ちました。人生100年と考えれば、
60歳、70歳はまだまだ道半ば。従来のゴール地点が気づけば折り返し地点になるのです。
誰しも人生を改めて見つめ直すはずです。
私が社会に出た頃の人生設計は誰しも画一的なものでした。それこそ、前述したように
誰もがスタート地点もゴール地点も一緒です。大差はなく、皆がそれを当たり前として
生きてきたと思います。生涯現役を貫く稀有なシニアの方もいましたが、それは明かな
少数派であり、そもそも現役である必要にも迫られなかったのが実情です。しかし、時代は
大きく変わり、日本は超高齢化社会に片足を突っ込んでいます。これからが本番で、
世界各国も未体験のシニア中心で人口が構成される国家運営が始まるのです。そこに
延び続ける寿命。100歳まで元気で活動するシニアが当たり前となったとき、人類は
新たな領域への第一歩を記すことになるのではないでしょうか。

この数年、私の身の回りにはその前兆を十分に感じることのできるシニアの方々との
交流が俄然増えました。創業期からシニアとの共生を目指していたこともあり、シニアが
主役となる時代を無意識で感じて行動したからこそ、数多くの方々と貴重な出逢いが
続きました。100歳時代を象徴するシニアは力が漲り、エネルギッシュです。54歳の
私自身も「まだまだ若い」と実感するほど含蓄に溢れています。言うまでもなく、
弊社の社員などはそのような経験豊かなシニアの方々から見れば、子供同然です。
だからこそ、若者時代や子供時代に戻ったつもりでシニアの方々から多くのことを
学びたいと思っています。

「もう50歳か・・・」と考えるのと「まだまだ50歳だ・・・」と考えるのでは、一歩前に
足を踏み出す力も異なります。「もし波平が77歳だったら?」を上梓させていただいた
真意もここにあるのですが、50歳で老いたと考えるのは妄信に過ぎません。
私のまわりには77歳を過ぎて起業する方々や80歳を迎えても新たなチャレンジを
続ける人たちが数多くいます。50歳は来るべきチャレンジに向けての準備が完了した
くらいの年齢といえるのではないでしょうか。

――志を立てるのに、老いも若きもない。
そして志あるところ、老いも若きも道は必ず開けるのである。

これは松下幸之助の言葉です。まさにこれからの時代は『老い』が問題なのでなく、
自身の『志』こそが焦点となるのでしょう。

2017年2月8日(水)は「第6回シニアビジネスセミナー」を開催します。
『志』あるシニアが集い、横の関係を広げていければと思っています。オンラインで各会場を
結び、シニアの方々の横の繋がりをとにかく広げていきたいと思います。77歳以上の
シニアの方々を77人掲載した書籍も当日はお披露目予定です。その前にアクティブシニアの
情報ポータルサイト「シニアジャンプ.com」も
オープンします。これらの取り組みの目的は、
シニアの皆さんと連携の場を共有し、新たなビジネスを創造していきたいからです。弊社の
事業も『シニアシフト』へと突き進んでいます。皆さんの期待に応えられるよう、社員一同が
新人同様の気概で取り組んでまいりたいと思います。