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Appleのフィロソフィー

皆さま!こんにちは。このブログを初めて嬉しい事が何度かありました。
元来が無精者なので、ブログの宣伝をしている訳ではありません。
にも関わらず、「兼元さん!ブログ見てますよ!」とか度々言われます。
有り難いことですね!そんな中、前回&前々回のフィロソフィーの話しについての質問を何度か受けました。
多かったのは
「フィロソフィーが重要なのはよくわかった。でもそれをどうやって活かすのか?は全くわからない」
「うちは製造業だ。製造業にそんなフィロソフィーはいらないだろ?!物を作るだけだから」
こんな話です。

なので今回はフィロソフィーが実際にどのように活用されているか?を書きたいと思います。
例として私も大好きなAppleを使ってみましょう!

Appleのフィロソフィー
概ね下記のような感じになります。

 生きものの中で人間は、運動の効率という点において著しく劣っている存在である。
 鳥は言うに及ばず四本足の動物にもはるかに劣っている。
 だが人間は「車輪」を創造した。この車輪を使うことで、人間の運動効率は鳥にも勝るものになっ た。
 Appleは人間の考える力にこの「車輪を与えること」で、人間の創造活動を助ける会社である。

ざっと探したのですが上手く見つからなかったのでウル覚えで書いてみましたがそんなに間違ってはいないと思います。
さて、これがAppleのフィロソフィーです。
これを実現することがAppleの目的です。
この目的を実現するための手段が製品なのです。
具体的には、Appleの代表作のiPhoneを見てみましょう。
iPhoneはAndroidスマホに比べて、劣っていることがいくつもあります。
・値段が高い
・性能も一部機種よりは低い
・カスタマイズが出来ない
・デザインも1種類のみ
こんな感じです。それでもAppleは最も人気のあるスマホです。
この理由を多くの方は「デザイン」に求めると思います。

これは正しいのですがフィロソフィーの観点からすると違うのです。
デザインはあくまでフィロソフィーから導き出されてた結果なのです。
きっとスティーブ・ジョブズや彼の意向を汲んだデザイナーはこう考える(た)はずです。
「Appleのフィロソフィーは人間に考えるための道具を与えることだ。ならばAppleが世に送り出す商品は人間が考えること以外の要素を全て!排除した商品でなければならない。
それは言い換えると「誰でも」「直感的に」「説明書を読まなくても」「直ぐに」操作できることだ。そういった商品のみを作るのだ(デザインするのだ)」
で、出来上がったのがiPhoneなのです。
ボタンはひとつのみ。全くシンプルです。画面のタッチもシンプルそのもの。
又動きもスムーズ。人間が考えるためにイラッとするような動きは全て排除。
その結果できるデザインもシンプルな美しさが必要。

お分かり頂けましたでしょうか?
デザインありきでは無いのです。
このAppleの思想に意識的か無意識的にかは別として共感する人々がAppleファンになるのです!

もしスティーブ・ジョブズ亡き今、Appleがこのフィロソフィーを忘れてものづくりを始めれば・・・。
結果は明らかだと思います。

この話をデザイナー視点から語った話が下記に掲載されております。
http://studiovoice.jp/?p=16178
重要な箇所をピックアップすると
「たとえばパナソニックとパイオニアの電話機のデザインの違いを言えますか? 言えないでしょう? それが日本なんです。でもそれだと、後は価格競争するしかなくなってしまう。アップルの製品は決して安くない。でもそれが売れるのは、人々がアップルのフィロソフィーにお金を払ってもいいと考えるからです。」
「でも、いくらフィロソフィーがよくても、そこに優秀なデザイナーがいなければ正しく伝わらないでしょう。」
「そう、だからデザイナーの仕事は「翻訳」であると。」
「ソニーの盛田氏、大賀氏、亡くなった本田宗一郎氏のような個性的なトップがいる企業は少ないですね。たいていの場合、金儲けがビジョンになっている。」
「最初にフィロソフィーがあって、次にデザイン。その後に製造とマーケティングという順番が本筋ではありませんか。そうしてこそ、アイデンティティを持った製品が生まれるんです」
こんな感じです。

企業にとって重要なのはまず
「わかりやすいストーリーのあるフィロソフィーを持つこと」 
だと言えると思います。それが無いと、あるいはそれを忘れてしまうと、「金儲けがビジョン」になってしまうのです。
そこには何の感動もありません。感動を与えられない企業からはお客様が離れていきます。
多くの日本の企業がこの道をたどっているのです。

さて、当ブレインワークスは
「日本の中小企業を元気にすることで日本を元気にする」
「日本の地方を活性化し地方から日本を元気にする」
「日本とアジアの架け橋になり、アジアから日本を元気にする」
というモットーの下活動しております。
常に、大企業ではなく「中小企業の目線」で、上から物をいうコンサルティングではなく、
「共に歩むペースメーカー」
として活動しております。
私も私の大阪支店もこの考え方を基本に、日本の中小企業を如何に活性化するか?
どうすればお役にたてるのか?本当の意味で喜んでもらえるのか?を真剣に考え実践して参ります。

このブログを読んでいただいた中小企業の皆様が
「自分たちのフィロソフィーはなんだろう?」
と悩まれた時には、是非当ブレインワークスにご相談ください。
ブレインワークスはあなたと一緒に考え、あなたの頭の中にある隠れた素晴らしい「フィロソフィー」を導き出し、それをわかりやすい言葉にも表します。
そして実際のビジネスやプロダクトに反映させるお手伝いをさせてください。
きっとあなたにとって素晴らしい結果になると思います!

皆様これからもよろしくお願い致します。

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